2018年8月27日月曜日

Dialogue in silence

音の無い世界での対話を体験。
Dialogue in the darkは参加できなかったので、今回念願の体験。

場所は新宿のNewoman!バスタと一体になってるけど、ちゃんとした商業施設だった。
入ったことが無かったけれど、広々空間にオシャレなモニュメント、ただのバスターミナルでは無い。

イベント中はヘッドセットでなるべく音が聴こえないようにした上で、会話や手話、音を出すことも厳禁。聴覚障害者の方がアテンダントとなって音の無い世界を旅していく。
アイコンタクトとジェスチャーを頼りに、身振り手振りでコミュニケーションを取っていく。不便さを感じつつも、なんとか伝えよう、何とか読み取ろうとのめり込むことで、いつしか不便さは気になら無くなっていた。

終盤にみんなで対話の時間があった。たまたま今回は参加者に聾の方がいたのだが、参加してみてどうか?という問いに、「音のない世界の方が、あれこれ考えずに済んで楽だった。普段は聞こえない分を目や口元、ジェスチャーから読み取るが、今回は音と言う情報が制限された分楽だった」と。
また、好きな人とかにはどうアプローチするかという話題で、「普段は目を見て話す事がほとんどだけれど、逆に目を見れなくなってしまう」といった話も。
普段あまり目を見ないで、声だけでコミュニケーションをすることも多かった自分としては、目からうろこの発想だった。
最後にアンケートを書いてイベントは終了。終了後、建物を出て都会の喧騒の中に戻った時、「こんなに音に溢れた世界で自分は生きていたのか…」と少々驚いた。ただ、それは聴こうとしなくても聞こえてくる音ばかり。
一方で、聴きたくても聴こえない音、声にならない声、しっかりと耳を傾け、感じとらなければならないものも沢山ある。自分はそれらを一体どれだけ聴き、感じ取ることができているだろうか。否、どれだけ聴き過ごしてしまっているのだろうか。
音の無い世界に焦点を当てたDialogue in silence、いってよかった。
Dialogue in the darkもまたやらないかなぁ…

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おしまい